■市が突如家庭ごみ『有料化』案を提出■
12月議会に,市は,家庭のごみを有料の袋(下表参照)を用いて捨てる(一般家庭ごみの有料化)とする条例案を提出。 1世帯当たり年間6千円(下表参照)の負担増です。 一方,市民からは,この「有料化」案の『見直し』を求める陳情が提出され,建設環境委員会で審議が行われました。
家庭ごみの処理手数料表
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ゴミ袋の値段
(1枚あたり) |
予想重量
(1枚あたり) |
| 特小袋 |
8円 |
0.7kg |
| 小袋 |
15円 |
1.5kg |
| 中袋 |
30円 |
3.0kg |
| 大袋 |
60円 |
6.0kg |
予想負担額(年間)
| 一世帯あたり |
6千円 |
| 一人あたり |
2千円 |
※この試算は,ごみが15%
減量された場合 |
■『有料化』の根拠−審議で崩れる■
市は,一般家庭ごみ「有料化」に踏み出す理由に『最終処分場の延命化』『税負担の公平性』などをあげました。
審議で,『最終処分場の延命』については,稲城市は現在でも延命化の貢献度は第2位であり,貢献度の低い他市に先がけた「有料化」は,稲城市民の努力を台なしにするものであることが明らかに。
『税負担の公平性』では,助役が『一部のごみ減量に不真面目な人に多く負担させるために,不部手の人から徴収する。』というちん答弁。 次々と「有料化」の根拠が崩れました。 また,市が「協働」の精神を欠いて「市民不在で進めている」ことも大問題になりました。 さらに,『リサイクル関連施設市区町村調査結果報告書』(旧環境庁)では,「有料化」でごみ量が減ったとする市町村の割合は意外に少なく約50%。 結局,「ごみ減量」は口実で,真の目的は「行革」=市民の税外負担増だということが明らかになりました。
■まともに議論せず何でも賛成は大変残念■
日本共産党,市民自治,森本議員(無所属)は「有料化」案に反対,陳情の採択を求めましたが,チェンジ21,公明党,新政会,民主・市民の声等の会派が,多数で「有料化」案を可決,陳情を不採択に。 傍聴した市民は,『まともに議論もせず,市長提出議案は,何でも賛成という議員が多く大変残念です』と感想を述べています。
■ごみの処理責任は誰に■
ごみは,自治体が無料で処理するため,企業は容器などの廃棄に必要な費用を考慮に入れていません。 ごみ処理費用を企業の責任で負担すれば,企業は,処理費用を節約し,ダイオキシンなどの発生も抑制する商品やパッケージをつくるでしょう。
廃棄物の処理の責任を生産者に求めることは,『拡大生産者責任』といわれ,ヨーロッパでは,循環型社会づくりに不可欠な原則です。
しかし,現在の日本は,国の制度が不十分で,そのしわ寄せが自治体に押し付けられ,その結果,市民に対して,一方的に負担が押し付けられています。 このことからも,市民負担の「有料化」は認められません。
市は,国や財界に対して,『拡大生産者責任』の実施こそ強く求めていくべきです。
■日本共産党稲城市議団はごみ減量のために3つの取組みを提案■
買い物をすれば,ごみは出ます。 「有料化」で市民が努力してできる範囲は限られています。 私たちは,ごみ減量のために3つの取組みを提案しています。
- 生ごみの堆肥化・古紙のリサイクルを進めること
- 市民の取組みを支援すること
- メーカーにも処理費用の負担と責任を求めること
陳情にもあるように,市は,本気でごみの減量を考えるなら,「有料化」の前に,こういった努力をすべきではないでしょうか。