日本共産党稲城市議団ニュース No.204(2005年10月)


衆院選での492万票をしっかりうけとめ

平和,くらしを大切にする政治を!


 9月の衆院選で日本共産党は,9議席(比例492万票)を維持することができました。 皆様のご支援に心から感謝申し上げます。
 「きびしい暮らしの中で,国民への大増税は許せない」,「憲法を変えて,日本を「戦争をする国」にしないで」,「子育て支援を」,「年金,医療,介護の充実を」,こうした皆さんから寄せられた切実な声をしっかり受けとめ,平和,くらしを大切にする政治の実現に,国政でも,市政でも,引き続き力を尽くします。
 今回のニュースは,9月市議会の一般質問,南山問題を中心にご報告します。

2005年10月 日本共産党稲城市議団
たらお治子,岡田まなぶ



議会レポート


岡田市議の一般質問

アスベスト対策

 アスベストの健康被害の拡大が必至となるなか,住民の生命と健康を守る自治体として,稲城市にも早急なアスベスト対策が求められています。 このことから私は,市のアスベスト対策について,(1)公共施設における調査および吹き付けアスベストの完全撤去の徹底,(2)解体等における健康被害防止対策の強化,(3)相談窓口の設置を提起し,市長の基本姿勢を質しました。
 市長は,調査で,アスベスト飛散の可能性があるものについては,早急に応対が必要と回答しました。


たらお市議の一般質問

文化芸術振興を

 芸術文化の活動は,自由な活動であると同時に,価値のある精神的遺産として,社会の発展にも大きな役割を果たしています。
 国際的に,芸術文化活動を公的支援するという考え方が広がり,日本でも文化芸術振興基本法が,芸術文化全般にわたって,国,地方自治体の責務を定めたはじめての法律として注目されています。
 こうした流れに立った,市の文化芸術振興の取り組みを求めました。 市は,市民が身近に文化芸術に親しめるよう支援したいと回答しました。



日本共産党稲城市議団は提案します

自然とふるさとの史跡の宝庫
「南山」を守りましょう!

区画整理ではなく,都条例にもとづく<緑地保全地域>指定こそ,
貴重な自然を守り,地権者の財産も守る安全・安心の方策です


 京王相模線のよみうりランド駅から稲城駅の南側に連なる丘陵が南山です。 この南山87ヘクタールの緑地に,区画整理事業の準備がすすめられています。
 しかし,地権者の中に「都市近郊農業がつぶされる」,「厳しい経済状況のもと,区画整理事業は大丈夫か」といった危惧が広がり,市民の中にも「貴重な緑を失ってまで,コンクリートの街と車公害を呼び込む幹線道路づくりは不必要」という声が広がっています。 そこで,今回は,南山問題について「Q&A」で考えてみました。

Q1 南山一帯はオオタカが営巣すると聞きましたが?

 <A> 南山は稲城市に残された "自然とふるさとの史跡の宝庫" です。 豊かな生態系の証 "オオタカ" の営巣が確認されています。 南山一帯は,万葉集の東歌にも詠われ,鎌倉幕府の北の砦で,新田義貞,足利尊氏などの武将の激戦が伝えられる「つわものどもの夢の跡」で,鎌倉古道跡が現存すると報告されています。 現在では多くの市民が,ハイキング・サイクリングを楽しみ,緑地保全を心から望んでいます。

Q2 よみうりランド線と危険崖の対策を区画整理推進の理由にしていますが?

 <A> よみうりランド線(都道124号線)の安全対策・混雑解消と危険崖の安全対策は緊急の課題で,区画整理によらず,都と稲城市が独自に実施すべきです。 区画整理ではかえって時間がかかります。 また,崖の危険を勧告しながら,何十年も放置してきた行政の姿勢が問われます。 緑地保全区域に指定すれば,公費で整備が可能であり,実際,都にも多くの実績(2004年度,9ヶ所;2005年度,9ヶ所;事業費,3億円)があります。

Q3 区画整理をしなければ乱開発がすすみ,かえって緑が壊されるのでは?

 <A> そのまま放置しておけば心配です。 「自然の保護と回復に関する都条例」で南山を緑地保全地域に指定して乱開発を防ぎ,公的に緑を保全することが必要です。 2004年10月現在,都が指定した保全地域は44ヶ所もあり,南山一帯は保全地域指定要件を備えています。

Q4 「緑地保全地域」に指定されると,農耕を続けることはできるのでしょうか?

 <A> 区画整理地域には,農地が10ヘクタール余あり,農業継続を希望する地権者も多いと思われます。 農耕の継続は当然ですし,都市農業と消費者の提携も可能です。 南山で緑地指定が実現すれば,相続が発生した場合,都に土地の買い取り請求ができます。

Q5 稲城市政・東京都政は開発推進だし財政難で,南山緑地保全は難しいのでは?

 <A> 区画整理事業は15〜20年かかります。 この年月をかけて,市民・地権者の協働の運動で自治体の姿勢を変え,緑地保全地域指定することは十分可能です。 稲城市民憲章は「縄文の昔から緑豊かな多摩の横山と多摩川の清流にはぐくまれた私たちのまち稲城。 太陽と緑を大切にし,土の香りのあるまちをつくりましょう」と呼びかけています。 私たちの税金を,子どもたちに緑ときれいな空気を残すために使うべきです。

Q6 組合施行区画整理事業は,破綻例も多いと聞きますが?

 <A> その通りです。 全国では,保留地が売れず事業費の赤字穴埋めのため,地権者が借金地獄に落ち込むケースが目立ちます。 「しまった!」と思っても途中でやめるのが難しいのが区画整理事業です。 完成までには少なくとも15〜20年かかるわけですから,二代目,三代目に "負の遺産" を残すことになりかねません。

Q7 通過交通を呼び込む幹線道路がつくられ,稲城市が排ガス公害の巷になるのが心配ですが?

 <A> 南山区画整理では,川崎市域にぬける「都道124号線」と稲城大橋有料道路につながる「予定一号線」の2本の幹線道路がつくられます。 市街からの通過交通を呼び込み,稲城市全体が排ガス・騒音公害の巷になることが心配されます。

 これらのことから私たちは南山を,破綻の危険がある投機的な「区画整理事業」をすすめるのでなく,地権者の権利と財産を守り,市民の願いにもかなう,都条例にもとづく安心・安全の「緑地保全地域」指定で,緑を守ることを提案します。



若葉台小の陳情採択後の経過

「学校の一体化で子どもたちの安全」を求める声に
行政は「誠実な対応」を


 稲城市議会は6月議会で,市民から提出された「若葉台小の増築に関して,本校舎と増築校舎間の歩道閉鎖など学校の一体化で安全対策を期する陳情」を採択(議決)しました。

◆石川市長 −議会の議決を否定−

 これに対して石川市長は9月12日,「陳情の趣旨に沿うことはできない」と議会に回答。
 行政が議会の議決を尊重するのは地方自治の基本ルールであり,今回の対応は議会制民主主義を否定する大変な問題です。

◆「歩道しない一体化」を検討すべき

 "歩道は利用されているので廃道しない" というのが行政の言い分ですが,この陳情が求めた主意は,「学校の一体化で安全を」ということで,「廃道」しかないとは言っていません。
 もちろん,歩道がなくなっては困るという市民の声を尊重するのも当然ですから,「一体化による子どもの安全」を求める声と「廃道は困る」という声,この両者の声にかなう方法,陸橋,トンネルで学校の敷地をつなぐことや歩道のつけかえなど,理解と納得が得られる施策の検討こそ行政の仕事ではないでしょうか。

◆「市民との協働」はどこに

 子どもの安全を心配する市民の声も,議会の議決も尊重せず,結局,自分たちの結論をただひたすら押し付ける誠実さを書いた行政の対応は許されません。
 行政が自ら掲げる「市民との協働」はどこにあるのでしょうか。



市民アンケートにご協力ありがとうございました


 前号の市議団ニュースの「市民アンケート」に多数の回答をいただきました。
 集計の結果,少人数学級賛成93%,保育園民営化反対63%,iバス改善賛成93%,南山開発反対81%,憲法九条「改定」反対88%,庶民増税反対88%などの特徴が示されました。
 また,意見欄には,「iバスは本数が少ない」「子育てに稲城の自然を生かすなど特徴ある町に」「南山は大切に保全したい」「開発ばかりが目につく。これ以上緑をなくさないで」「9条改定反対。生活,身の回りのすべてのことの根っこ」「アンケートで子ども,老人に目を向けるのは賛成。ただ,働く世代,男性向けの安心できる雇用や生活についての話題が少ない」などの声が寄せられました。
 いただいた貴重なご意見や提案は,今後のかつ洞爺氏への予算要求にいかしていきます。
 ご協力ありがとうございました。