東京都議会には、石原慎太郎知事の与党を名乗る政党は一つもありません。 石原都政と毅然(きぜん)と対決している日本共産党は当然ながら、自民党、公明党、民主党、無所属クラブ、生活者ネットなどすべての政党・会派が「与党」とは宣言していません。
議会の基盤が弱い石原知事だから、さぞや厳しい議会運営を迫られ、緊張感でビリビリしているのだろうと思ったら、ちょっと様子が違います。
19日からはじまった都議会第三回定例会。 本会議で所信表明をした石原知事は、世論の批判をあびた自衛隊軍事演習中心の「防災訓練」が「都民の防災意識を高揚した」と胸をそらし、「福祉はいま大きな転換期を迎えている」と都民犠牲の福祉切り捨て強行を打ち出し、議会の中でも言いたい放題。
これまでの都議会でも、福祉切り捨て計画や知事の「三国人」発言、障害者差別発言などで、知事の姿勢を厳しく追及したのは日本共産党議員団だけ。 福祉切り捨て計画もふくめて石原知事の提案にはなんでも賛成、知事の暴言もかばった各党・会派の行動は、「実態は与党そのもの」(都政記者)といわれています。
そんな緊張感のなさのあらわれでしょう。 わずか39分の所信表明の間にも、居眠りする自民、公明の議員がちらほら。 自民党席の最後列では、首をがっくりと右側に倒して、熟睡体勢の議員までいました。