このままでいいのか−稲城をよくするみんなの会ニュース

第35号 2002年5月1日

平和,人権,地方自治を封殺する

有事立法,断じて阻止へ!

 小泉内閣が国会に上程している「戦争国家法案」ともいうべき有事3法案は,(1)国民が戦争への非協力,反戦平和を唱えると政府が犯罪者扱いする,まさに公然と憲法9条を蹂躙するもの,(2)憲法で定める,公共の福祉に反しない限り法律では制限できない人権(自由と権利)に「制限を加える」ものであり,(3)また自治体などが政府の「指示」にしたがわない場合は,政府がこれにかわって強制執行するなど,地方自治・分権をも封殺するものです。

稲城でも「反対」の声

 いま,有事立法に反対する声は全国でも稲城でも大きく広がっています。

 稲城では原水協が5月6日の「6・9運動」や18日の国立での「ピースフォーラム」でこの問題に取り組みます。また,牧師の東海林勤さん,和光大学教授永井博さん(みんなの会代表委員)はじめ50人の市民有志(第1次)もアピールを発表し賛同者を募っています。

 稲城には,市の面積の1割近くを占める米軍基地(多摩弾薬庫跡地)があり,野戦病院など戦場になる可能性が大きくあります。とくに,石川市長は3年前の「戦争法案」(周辺事態法)や,アフガン戦争への自衛隊派兵に肯定的な態度を示しており,各地域,各団体での「有事立法反対」運動の拡大が急がれます。

稲城市民有志(第1次)のアピール 2002年4月

緊急アピール

私たちは有事法制の立法化に反対します

 政府は,去る十六日「有事立法関連法案」を閣議決定し国会に提出,今国会において成立させるとしています。

 法案提出の理由として,昨今の「不審船事件」や「いわゆるテロ事件」等を最大限利用し,日本には他国から攻撃された場合に,それに対処する体制整備がなされていないことをあげています。

 しかし,この法案の内容は,有事の際の国民の安全という視点ではなく,戦時体制の構築に重点が置かれており,事態に際し首相に権力を集中して,地方自治体や国民に協力義務とそれに従わない場合は罰則を科し,国が直接指揮できることが明記されており,戦前の国家総動員法を思い起こさせる法案になっています。

 このことは,戦争の放棄を宣言し,軍事体制の再構築を防ぐために中央に権力が集中することを否定し,基本的人権,主権在民,地方自治を明記した日本国憲法に抵触するものです。さらに武力攻撃事態の定義,その判断基準や手段も曖昧で一歩誤れば戦争誘発法案になりかねない内容になっています。

 私たちは,今日の「不審船問題」や「いわゆるテロ事件」を誘発する国際紛争の解決には,平和外交に基づく平和的国際世論の構築が必要だと考えています。平和憲法を持つ私たちの日本は,胸を張って,その任務を果たせる国だと確信しています。

 しかし,今回の有事立法の法制化は,そうした方向に逆行するもので,アメリカの国際戦略に協力するための体制づくりではないかとの批判や懸念が数多く出されています。

 さらに問題なのは,国の仕組みの根幹や進路にかかわる重大な問題にもかかわらず国民的論議を経ず,地方自治体の意見も聞かず,やみくもに法案を国会に提出し,数の力で強引に成立させようというやり方は,断じて許すことができません。もし,このようなことがまかり通ってしまえば,憲法は死文化し,日本の民主主義も死滅してしまいます。

 私たちは,平和と民主主義を守るため,住んでいる稲城市から声を上げることが必要だと考え,この緊急アピールを発表しました。

 市民の皆さんから,多くの賛同者を募り稲城市における有事法制を阻止する力と平和の輪を構築していきたいと思います。

 市民の皆さんのご賛同を訴えます。

浅見茂(将棋愛好家)・足立秀夫(デザイナー)・荒井健(市議会議員)・荒木豊(山梨大学名誉教授)・泉田守司(市民・矢野口)・磯貝仁美(市民・長峰)・磯野明子(市民・百村)・今江悦子(市民・平尾)・植田緑(市民・向陽台)・遠藤三枝(市民・矢野口)・大石忠雄(高校教師)・大久保進(医師・牧師)・小笠原勝子(コマクサ幼稚園教員)・岡部和雄(駒沢大学教授)・小池文夫(舞台照明家)・小俣仁子(市民・矢野口)・景山泰寿(人形製作家)・笠井満喜子(市民・平尾)・川端弘子(薬剤師)・許士麗子(市民・向陽台)・楠原治利(市議会議員)・栗原行廣(日本山妙法寺)・小島淑子(高麗博物館をつくる会)・佐藤勝麿(スワンコール指揮者)・沢田敏彦(市議会議員)・須崎達子(市民・押立)・鈴木田王代(市民・平尾)・須摩智佳子(編集者)・東海林勤(稲城教会牧師)・関口澄子(高麗博物館をつくる会)・滝田禎子(市民・平尾)・多羅尾治子(市議会議員)・知念依名子(市民・東長沼)・中沢丈夫(音楽家)・永井博(和光大学教授)・西田輝男(市民・矢野口)・原明美(市民・東長沼)・原正也(市民・平尾)・原田勝正(和光大学名誉教授)・櫨山千秋(市民・向陽台)・樋口君男(護憲活動家)・平子千代美(たまリヴァー)・藤原愛子(市議会議員)・藤本みはる(市民・矢野口)・舟橋茂子(茶道家)・前原一郎(元日本社会党稲城総支部長)・森本喜三郎(市議会議員)・宮森京子(市民・大丸)・横田こうこ(市議会議員)・横谷和美(市民・東長沼)    (あいうえお順)


市民バス,繰上げ運行開始

 市民のねばり強い要求と運動で,稲城市に昨年秋に試行運行をさせた市民バス(市内循環バス)の本運行が,4月30日から始まりました。9月の予定を繰り上げさせたもの。

 しかし,運転本数やコースを増やしてほしい,デマンド(電話呼びだし)はわずらわしい,バス停表示を見やすく…といった切実な要求は生かされていません。4月14日に開かれた「バスの会」では,引きつづき稲城市に市民要求を提出して運動や交渉を強めることを確認しました。


南山問題でフォーラム

 「南山の自然を守る会」は5月26日(日)午後1時から中央文化センターホールで「稲城里山フォーラム−南山問題を考えよう」を開きます。

 稲城市に残された最大の自然緑地であり,多摩動物公園の1.7倍の面積の南山を宅地開発してしまうことにたいして,「緑を守れ」の市民の声と,バブル期の事業計画で採算が合うのかという多くの地権者の不安をよそに,稲城市とコンサルタント会社が推進の旗を振っています。

 多くのみなさんの参加が期待されています。

 なお,南山については,4月23日,共産党の清水ひで子都議(都市環境委員会理事)も現地を視察しました。


市長交際費でビール券購入は違法

西東京市で地裁判決,稲城・石川市長は?

 東京地裁は4月25日,西東京の市長が2000年に公債費でビール券8万8000円を購入,関係者に配布したことを違法とし,当時の市長と秘書課長に全額返還を求める判決を下しました。

 稲城の石川市長も2001年3月30日に公債費でビール券を7万3400円分購入,配布したことが明らかになっており(窓口の秘書広報課は使途の公開を拒んでいます)対応が注目されます。

 なお,石川市長は前回選挙の年の99年春に稲城市医師政治連盟(医師会の政治団体)からの60万円をはじめ団体から96万円,個人から185万円の政治献金を受けており,また2000年秋にはパーティで152万円の収入を得ています。


各分野の行事・活動紹介

  • 5月6日(月) 原水協 読売ランド駅前(有事立法反対宣伝かねる)
  • 5月16日(木)19時30分〜22時 「みんなの会」例会 ”白書”づくり学習会「稲城市政の実態(財政分析中心に)」 中央文化センター2階実習室 報告者:みんなの会・岡田隆郎氏
  • 5月18日(土) 有事立法反対ピースフォーラム(国立・一橋大学構内)諸団体の実行委員会主催
  • 5月26日(日) フォーラム「南山を考えよう」
  • 6月8日(土) 稲城原水協総会