み ん な の 稲 城

第46号 2003年9月3日

編集 このままでいいのか稲城をよくするみんなの会

9月市議会

議会は住民の負託にしっかり応えよ

新設の市立中央図書館  PFI(民間委託)で突っ走る

住民、議会、教委、図書館協らに虚偽の説明のまま

 「社会教育の機関である公共図書館の建設、運営を民間営利団体(PFI事業者)に委ねていいのか」−この疑問の声が住民、図書館利用者の間に広がっています。

 市は住民、市議会、教育委員会、図書館協議会などにPFI(Private Finance Initiative)についてきれいごとづくめの「概要」説明だけで(注)十分な論議の資料も時間も保障しないまま、9月議会には特定業者にむこう20年間の独占契約をする道を開くために、金額も示さないで(総額は50億円を超える見込み)白紙委任を求める債務負担行為の「補正予算」の承認を求めようとしています。

 しかも市はこれまで、「PFIを導入すると設計・建設費は頭金なしの20年ローンのようなもので当初の財政負担が大幅に軽くなる」と強調してきましたが、最近市が公表した「実施方針」によれば、開設当初に設計・建設費(約20億円)の75%を、あとも5年間でPFI事業者に全額支払うとのこと。これでは各方面に虚偽の説明をしながら営利業者導入に突っ走っているとしか言えません。

 「みんなの会」は9月市議会に、各方面への説明会のやり直しと十分な論議、合意による出発を要求して「中央図書館の新設手続きの民主性、透明性を求める請願」(10日に審議)を出しました。議会各会派、議員がどこまで真剣で責任ある判断を下すかが注目点です。

(注) みんなの会の岡田代表委員は市が公表を拒み続けた「PFI導入可能性調査報告書」を情報公開条例による開示請求で公開させました。これによると、委託先の職員の人件費は市の職員の3分の2程度に抑えることなど図書館の要である人の配置で質の低下が顕わな試算等が列挙されていました。


請願、陳情相次ぐ

乳幼児医療費無料化拡大、年金、投票所地域改善…

 9月議会には、住民の切実な要求を示す請願、陳情がたくさん出されています。主なものを紹介しましょう。

乳幼児医療費無料化拡大要求請願
 新婦人の会の悲願。当面3歳未満時までを要求。

年金積立金の適正・安全な運用の陳情
 年金者組合と稲城社会保障協議会が提出。

家に近い投票所で選挙ができるよう改善求める陳情
 投票所の前を通って遠くの投票所へ! 矢野口住民がこんな矛盾の改善を求めて陳情。みんなの会も応援。


許しがたい密室での幕引き

−田中市議の息子刺傷事件−

 「みんなの会」は、田中しげお市議が息子を切り出しナイフで刺して逮捕された事件について、市議会に真相の徹底究明と適切な対処を要求していましたが、石井議長は8月8日、「みんなの会」の永井代表らに「市議会は8月4日の各派代表者会議で『田中氏に猛省を促すとともに全議員が真摯に受けとめていく』との趣旨を口頭で申し合わせ、田中氏に通告した」と報告したのみで、審議記録の公表は拒みました。これに対して永井代表らは「密室でのかばい合い、幕引きだ」だと強く抗議しました。

「みんなの会」が記録の開示を請求

 「みんなの会」は8月25日、9月議会にむけて「議会の適切な対応と審議経過の公表を要求する陳情」を出しましたが翌日の議会運営委員会で審議の拒否−事実上の審議抜きの「否決」−を決めました。このため永井代表は29日、憲法が定めた市民の陳情権の侵害と議会の独善的運営への抗議の意をこめて、石井議長に対して、情報公開条例に基づき、市議会での田中問題の審議の全記録の開示請求をしました(9月11日までに回答)。

 なお日本共産党市議団は市議会の密室での幕引きに反対して、真相解明と議会の適切な対処を要求しています。