みんなの稲城

第70号 2007年6月14日

編集:このままでいいのか稲城をよくするみんなの会


新議会始まる 住民の目線にたった審議を


 6月11日から,4月に改選された新議員による定例市議会が始まりました。 昨今の,平和や福祉を脅かす国政,都政のもとで,その推進の先頭に立つ市政に対して,各党・会派がどこまで市民の目線にたって,市民の願いの実現のための政策を提示し,論陣を張り,請願・陳情に応えるのかが注目されます。
 また,市民に閉ざされた議会運営(議会運営委員会や常任委員会の所管事務調査審議の非公開,請願・陳情の早期締め切りや参考人招致の拒絶ほか)の改善や市長への質問の自己規制の打破など,市民に開かれた,行政に毅然と立ち向かう議会運営の確立も重要な課題です。
 「みんなの会」では,市長選で掲げた「暮らし,福祉,教育,環境優先の政治」「市長の独善政治打破」「市議会運営の改善」「憲法擁護と市民参加条例制定」等の公約実現をめざして,住民のみなさんと運動の輪を広げ,市長,市議会への要請や監視活動を強めることにしています。

市議会の新しい会派

 4月に改選された市議会議員の会派構成は次のとおりです(6月10日現在。○=会派代表,カッコ数字=当選回数,( )内=住居他

公明党=○佐脇ひろし(4)(大丸),門島すえこ(3)(百村),大久保もりひさ(2)(大丸),井川まちこ(1)(平尾)

チェンジ21=○北浜けんいち(2)(大丸),川島やすゆき(2)(東長沼),冨永順次郎(2)(百村),藤井雅史(2)(向陽台)

新政会=○田中しげお(4)(押立),原田えつお(3)(矢野口),原島茂(2)(矢野口),中山賢二(2)(坂浜)

日本共産党=○楠原治利(5)(東長沼),たらお治子(4)(平尾),岡田まなぶ(2)(向陽台)

民主党=○伊藤正実(2)(長峰),岩佐いづみ(5)(向陽台),梶浦美佐子(1)(若葉台)

市民自治を前進させる会=○荒井健(6)(平尾),藤原愛子(4)(百村)

無所属=伊藤ちか子(6)(平尾),中村みほこ(2)(向陽台)

市議会の新しい構成

議長=原田えつお,副議長=北浜けんいち

総務委員会 委員長=藤原愛子,副委員長=岩佐いづみ,委員=楠原治利,北浜けんいち,中村みほこ,井川まちこ,田中しげお

福祉文教委員会 委員長=大久保もりひさ,副委員長=たらお治子,委員=梶浦美佐子,川島やすゆき,伊藤ちか子,門島すえこ,中山賢二

建設環境委員会 委員長=伊藤正実,副委員長=岡田まなぶ,委員=冨永順次郎,藤井雅史,荒井健,佐脇ひろし,原島茂

議会運営委員会 委員長=田中しげお,副委員長=川島やすゆき,委員=たらお治子,伊藤正実,荒井健,門島すえこ,原島茂

6月議会の主な日程

11日(月) 開会,議案説明
14日(木) 一般質問 (1)伊藤ちか子,(2)北浜けんいち,(3)佐脇ひろし,(4)藤井雅史,(5)梶浦美佐子
15日(金) 一般質問 (6)大久保もりひさ,(7)伊藤正実,(8)田中しげお,(9)岡田まなぶ,(10)たらお治子
18日(月) 一般質問 (11)楠原治利,(12)井川まちこ,(13)冨永順次郎,(14)岩佐いづみ
19日(火) 一般質問 (16)原島茂,(17)中村みほこ,(18)藤原愛子,(19)荒井健
21日(木) 総務委員会
22日(金) 福祉文教委員会
25日(月) 建設環境委員会
29日(金) 本会議−議案,陳情など採決,閉会

★積極的に傍聴しましょう。
★若葉台新文化センターについての既存の文化センターとの整合性などが福祉文教委員会で審議されます。
★後期高齢者医療の意見書要請の陳情も福祉文教委員会で審議されます。



短信


「バスの会」が学習会

 市の担当者を招いて今後の運行本数や路線の充実の見通しを聞きます。 6月30日(日)午後2時から中央文化センター実習室。



4月の市長・市議選で不正投票発覚


 選挙開票の過程で二重投票が発覚,選挙立会人は選管の責任ある対応を求めています。 開票立会人の1人の滝沢貴明さんの投稿を掲載します。 有罪の場合は禁固2年以下または罰金10万円以下の刑となります。

不正投票を見逃すわけにはいきません

市長選挙の開票立会人・滝沢貴明

 4月22日の稲城市長・市議会議員選挙の開票所でのことです。
 いわゆる疑問票を点検していた時の事です。 明らかな二重投票・不正投票が発覚しました。 投票者は,東長沼在住の50代の女性でした。
 この人は投票日以前に,いわゆる不在者投票を済ませていました。 不在者投票は投票入場券がなくても,身分証明書がなくても,氏名・住所,生年月日を口頭で言えばすることができるのです。
 この女性が,4月22日の投票日に再び投票所に表れ,投票用紙に記入して投票箱に入れる寸前に二重投票である事が発覚したのです。 投票所の選管職員は本人立ち会いの上,その記入済みの投票用紙を封筒に入れて密封し,稲城市長の分,稲城市議の分の2通の封筒の表に上記の氏名・住所・生年月日を自署させました。
 この封筒が開票所に持ち込まれ,「有効か無効か」「受理するか,しないか」が開票立会人にはかられました。 開票立会人は市長,市議の代理で計11人。 これを聞いた立会人からはいっせいに,「これは明らかに二重投票,犯罪行為ではないか」の声が上がりました。 念のため,本人が二回投票しようとしたのかどうか,「専門家による筆跡鑑定が必要」の意見があり,立会人11人のうち,「必要」とした人は8人,「そこまでは」という人は3人でした。
 結論は,その場では開票を急ぐ必要もあり,石井吉則選管委員長の裁定で,「投票不受理」とし,筆跡鑑定は後日に持ち越しました。 2通の署名付封筒も危うく一般の投票用紙と一緒にされ密封されそうになったのをおしとどめ,別に保管することになりました。
 その後,2回,市長立会人の私が選管事務局を訪れ「筆跡鑑定はどうなったか」を尋ねましたが,「まだ」とのことです。
 たとえ一人とはいえ,「不正投票,犯罪行為」をそのままに黙認することになれば,選挙管理委員会の公平性・公正が疑われます。 取り急ぎ,事前投票のときに提出した本人自筆の書類,封筒の表書き,投票用紙に書かれた筆跡を照合しなければなりません。 その気になればすぐ出来ることではないでしょうか。



「稲城・9条の会」が2つの声明


 「憲法9条を守る稲城市民の会」は,この声明を政府,政党,報道機関などに提出しました。

国民投票法(改憲手続き法)の採決強行に抗議し,
憲法9条を守る運動をいっそう推進する声明

2007.5.14 「憲法9条を守る稲城市民の会」
  1. 5月14日,参議院本会議で自民・公明両党は国民投票法(改憲手続き法)の採決を強行,成立させました。 最低投票率を定めないため国民の2割前後の賛成でも改憲が可能になること,公務員や教員の発言の規制,新聞・テレビの有料広告の自由化など,はじめに「改憲」ありきの奉律です。 これ自体,憲法が定める民主主義,言論の自由及び「国民の過半数の賛成による改定」の原則を踏みにじった悪法で,断じて容認できません。 採決強行の暴挙に厳重に抗議します。
  2. いま,各種の世論調査で「改憲賛成」が減り,また「9条を変える必要はない」との声が増えています。 これは政府・与党の「改憲」,とくに「9条改憲」の強行姿勢に対する国民の警戒感の高まりと,この3年来,全国で6200を超えた「9条の会」の草の根の運動の広がりの反映です。 政府・与党の「改憲」強行の動きが強まる中で,これに反対する世論と運動をさらに大きく前進させましょう。
  3. 私たち「憲法9条を守る稲城市民の会」は,稲城で1991年に現行憲法の平和の精神と非核三原則の遵守を求めて出された「稲城市平和都市宣言」を生かして,また全国の「憲法9条を守ろう」の呼びかけに呼応して,それぞれの政治信条や思想・宗教の違いを超えて,9条を守るという一点で手をつなぐ立場から2004年8月に会を発足させ,宣伝や学習など数々の活動を行ってきました。 私たちは全国の人たちの運動と手を結んで,稲城でも改憲阻止にむけて市民の過半数を結集する活動を推進しようと決意しています。

自衛隊による意見・違法な国民運動監視に厳重に抗議する声明

2007.6.10 「憲法9条を守る稲城市民の会」

 今回,自衛隊がイラク戦争反対の運動をはじめ,消費税問題,医療,年金問題などの集会やデモまで,日常的に監視していたことが明らかになりました。日本共産党が入手・公表した166頁に及ぶ資料によれば,監視の対象は,政党,映画監督や芸術家など文化人,宗教者,新聞記者,一般市民,高校生まで含まれていました。 監視の方法は自衛隊の情報保全隊が身分を隠して集会やデモに入り込み,参加者の発言を記録,顔写真まで系統的に収集するといったものでした。
 これでは,私たち「憲法9条を守る稲城市民の会」やその前進であった「イラク派兵に反対する稲城市民の会」も当然監視対象になり,現に,先日私たちの「会」で講演いただいたフォトジャーナリスト森住卓氏は名指しで「反戦写真家」と記録されていました。
 今回の自体は,憲法が保障する集会・結社・表現の自由(21条),思想・良心・信教の自由(19,20条),個人の尊重(プライバシー権,13条)を否定し,憲法改悪の先取り・戦前の特高・憲兵政治への道を想起させる,重大な違憲・違法行為です。
 私たちは,安倍首相と久間防衛相に厳重に抗議し,こうした行為をただちにやめて国民に謝罪することを要求します。 また,各政党・政治家,学者文化人,国会・地方議会,言論機関などは,憲法がうたう国民の基本的人権と民主政治を守るために,今回の自体に,断固とした抗議の姿勢を貫くことを切望します。
 私たちは,憲法9条ならびに言論と思想,集会,結社の自由を守るために,各地の9条の会や民主的な団体のみなさんとともに,力強く運動をすすめることを表明します。