東京都がごみ処分場で全国初の土地強制収用を10月にもねらっている、日の出町・二ツ塚ごみ処分場のトラスト運動地で17日、「日の出の森を未来へつなげる日」集会が開かれ、どしゃ降りの雨と雷のなか300人が「強制収用は許さない」と声をあげました。
トラスト地の地権者は、ごみ処分場の汚水漏れを追及し、ごみ行政の転換を求める住民ら2800人。 都は住民の批判にこたえず、行政代執行を10月10日にも行おうとしています。
集会では、地権者らでつくる「日の出の森トラスト運動」の標(しめぎ)博重共同代表が「私たちは話し合いを求めてきたのに、都も、処分場を管理する処分組合も無視して、行政代執行しようとしている。 世論をもりあげて阻止しよう」とあいさつ。
谷戸沢処分場の付近に住み、汚水漏れ発覚当時から告発してきた田島喜代恵さんは「森は人間や動物が生きる血と肉になる存在。 住民の対案も聞かず、毒を埋め立てるこんな行政の大犯罪は絶対許せない」とのべ、各地の環境保護運動の代表、環境学会の研究者らが相次いで発言しました。
歌手の喜納昌吉さん、おおたか清流さん、横井久美子さんも、歌や楽器演奏、パフォーマンスで貴重な自然を未来に伝えようと訴えました。
日本共産党の緒方靖夫参院議員、社民党の保坂展人衆院議員、自治市民'93の福士敬子都議の3氏が連帯のあいさつ。 緒方氏は自民党などがトラスト運動を敵視し、土地収用法の改悪すらねらっていることをきびしく批判し、「党派を超えてすべての人々の力で、貴重な環境を守るため、ともに頑張る」と表明しました。
集会は「ダイオキシン汚染など処分場の安全性を立証せず、「命」より「ごみ処分場」を優先する石原(慎太郎)都知事に、怒りを持って抗議する」とするアピールを採択しました。
日の出町のごみ処分場の汚水漏れを告発、追及する住民ら2800人が地権者となって二ツ塚処分場の一画に取得した土地。 処分場を管理する三多摩地域廃棄物広域処分組合(27市町で構成)は、これにたいして96年に土地の強制収用を都収用委員会に申請。 99年の収用採決を受けて、今年5月に都が行政代執行の申請を受理しました。