お元気ですか沢田敏彦です No.20


口利きと官僚との癒着 「ムネオ問題」

汚いカネの流れを解明し,構造にメスを!

 いま国会は「ムネオ」問題で揺れていますが,政治家と官僚(行政)との癒着,業者とのカネの結びつきは,これまでもくり返し露呈してきました。自民党は「とかげのシッポ切り」のごとく鈴木宗男議員の離党勧告で乗り切ろうとしていますが,今回の疑惑は,政治家による口利きと背景にある汚いカネの流れが,当たり前のように存在し繰り返されてきたことに問題があります。加藤紘一議員の元事務局長であった佐藤氏が,議員の看板を利用した額のカネを業者に要求していた事件など,これらの汚いカネにまつわる事件は枚挙にいとまがありません。

 再発防止と問題の解決は,政治家と業者の癒着の関係に根本的なメスを入れ,汚いカネの流れを示す癒着の構造を制度上から断ち切ることが求められます。日本共産党は,その癒着構造を許す根底に,企業や団体からの政治献金が認められているところに問題があると考えています。

 口利きの見返りとしてカネを受け取る,また見返りを期待してカネを渡す,こういう構造が政治家と業者,また行政も巻き込んでの汚職の土壌が,政治献金です。汚いカネの流れが”ウラ(ワイロ)からなら問題になるが,オモテ(献金)からなら大丈夫”ここに不正腐敗の温床があります。ただちに,企業・団体からの政治献金の禁止を実施させましょう。

 かつて,佐川急便事件やリクルート事件の発覚で「政治改革」が取りざたされた際,自民党を含め政治献金の見直しが検討され,概ね「禁止」で与野党合意がされました。同時に,企業や団体からの献金を認めないかわりに導入されたのが,政党助成金でした。しかし,いまもなお下表のように,多額の国民の税金(助成金)を受け取る一方で,企業や団体からもこれまでどおり,政治献金として受け取っているのが実態です。

2000年分 政党助成金
政党名 配分額 ※政党助成金が受け取れるには,所属国会
議員が5人以上いる政党,または国会議員
が1人以上おり国政選挙で2%以上の得票
があった政党。

 助成金の総額は,国民1人当たり250円
の313億9256万円となります。

 日本共産党は,助成金制度は憲法違反の
税金分け取り制度なので,これに反対し助
成金は一切受け取っていません。

自民党
民主党
公明党
自由党
社民党
改革クラブ
さきがけ
無所属の会
自由連合
二院クラブ
148億9688万円
69億6505万円
33億0820万円
28億0085万円
20億8061万円
4億6896万円
3億4570万円
2億2748万円
1億5261万円
1億4621万円
合 計 313億9256万円


多摩市でも収賄容疑で市長逮捕辞職

市職員も共謀し,業者に便宜

 多摩市のごみ収集事業をめぐって発覚した汚職事件は,その後の調査で市職員も深く関与し,逮捕された市長らと共謀し,市の不燃物・粗大ごみなどの収集運搬委託事業について有利な取り計らいをする見返りに,1999年10月に,稲城市の産業廃棄物処理が医者「東都興業」の元社長から現金約800万円を受け取ったといいます。

 その市職員も,また逮捕された元市長も現金の流れがあったことは認めています。にもかかわらず「指名入札に関する配慮などの要請は一切受け取っていないし,当然ながらそのような対応もしていない」と,あくまで容疑を否認しているそうであります。しかし問題は,現金授受の事実が大問題なのではないでしょうか。ここに汚職の温床があると言えるのではないでしょうか。

 公僕としての職責を有するものは,この点,厳しく問われて当然だと思いますが,みなさんはどうお考えになりますか?